年度末で忙しく、犬の散歩以外は仕事で家に籠っていました。
八重さんの捜索に何の協力も出来なかった事が、心苦しく、本当に申し訳なく思っています。
今も深い悲しみが癒えぬであろう方々の事を思うと、未だにかける言葉も見つからず
ただただ悲しむ事しか出来ない自分が、不甲斐ないです。
今月はナナさんの5年目の命日が来ます。
ナナと過ごした5年という歳月と同じだけの時が過ぎました。
5年前、我が家も、いきなり地の底に叩き落とされたような恐怖と痛み、例えようのない悲しみで
もがき苦しんでいました。
今は時が過ぎるのが辛いと思います。
共にここに留まりたい気持ちを無視するかのように、残酷な程に、容赦なく時は過ぎて行きます。
必至で八重さんにしがみつく心さえ、剥ぎ取ろうとするかのように過ぎてゆきます。
でも、5年経って思うことは、今は残酷と思える時というものが、いつの日か、自分たちを
優しく慰め、痛みや悲しみを少しずつ癒している事に気づきます。
そして、楽しかった思い出と、出会えた喜び、いつまでも変わらぬ愛おしさが残ります。
八重ちゃんは、とても魅力的な子でした。
沢山の人に愛されていました。それはとても幸せな事。
八重ちゃんは、沢山の愛と幸せに包まれています。
どれだけ時間がかかっても、みんなその気持ちに寄り添い続けてくれると思います。
その悲しみを、みんなに少しずつ、そして私にも分けて下さい。
私は、八重ちゃんをいつまでも忘れません。
