日曜日に四十九日の法要も終わりました。
母は今年80歳になりましたが、痛みに弱く、病院と聞くだけで拒否反応を示す人でした。
なので、80年間ほとんど病院には行かず、健康診断すら受けたことがありません。
そんな人なので、年末に入院して詳しい検査を勧められても、痛みがあるものは拒否。
肝臓に癌があるらしいという事までは分かったのですが、それ以上の検査は全て拒否。
治療も手術も拒否。
最期は老人ホームで贅沢をして暮らしたいというので、そのようにしましたが
入ってみれば気に入らないことだらけで、5月に家に戻ってしまいました。
食欲もなかったようで、家にいるうちに衰弱してきて、別の病院に入院しましたが
癌であっても治療をしない患者は、体力が回復すれば退院を勧められます。
母はその事が理解できずショックだったようで、退院を勧められた日を境に全く
動けなくなってしまいました。
病状的には、末期ではあるだろうが、まだ少し先だろうという事だったので
病院と提携している、別の老人ホームに移動して、次の日に亡くなりました。
病気になってから、何もかもが自分の思い通りにならず苛立っていたり、
ホームや病院が気に入らなくて、短期間のうちに移動が多かったので、
体力を消耗してしまったような感じです。
魂が、どんどん剥き出しになっていく母の姿を目の当たりにして、
死に「幸せな死に方」というものがあるのなら、感謝する気持ちが
1番大切なのかな、と思いました。
もしくは、あるがままを受け入れる強さ・・・
最期は、老人ホームのヘルパーさんと話をしている間に、返事がなくなり
ヘルパーさんも気づかぬうちに、いつの間にか息をしていなかったとの事。
本人の希望通り、痛みも無く苦しまずに逝けてよかったねと思います。
そんなこんなで、父ちゃんと拓さんとニイナちゃんには
ずいぶんと迷惑をかけてしまいました。
みんな協力ありがとう。
拓さんとニイナちゃんは、とても元気にしていてくれました。

拓さんは、歩くときに頭がずいぶん下がってきましたが
食欲もあるし、耳も目も大丈夫で、特に変わらずという感じです。

拓さんのように、あるがままを受け入れる事が出来れば・・・
人間以外の動物は、すごいですね。
ニイナちゃんは、急な暑さでちょっと食欲が落ちましたが
今日は元気に復活しています。

「人は生きたようにしか死ねない」って聞いたことがあります。
感謝してきたひとは、感謝しながら死ぬ。
文句ばかり言ってきたひとは、文句を言いながら死ぬ。
・・・・・と
前者でありたい。